「建設業界の高齢化問題について真剣に議論したい」
「建設DXのメリットを知りたい」
「建設DXに取り組むブラニュー株式会社の評判は?」
建設業界は一般的な業界と少し異なり、屋外での作業が基本となります。
さらに発注者の要望に応じるため毎回異なる構造物を建設する必要があり、スピードとアイデア勝負の部分があります。
また現場と事務所が離れているのも特徴であり、製造業は工場内で作業することが多いので機械化して効率化をアップし、収益増へと導くことができますが、建設業界の場合はなかなか効率化を高めることはできません。
建設業界は多くの作業者が従事している
建設業界は一つの企業が主となって建設をするのではなく、その下には下請けや孫請けがあり、多くの作業者が従事しています。
元請けだけ効率化を目指しても下請けが対応できないと収益増にはつながらず、全体でDXを進めていかなくてはなりません。
現状として下請けや孫請けは高齢化しており、最新の技術を取り入れたり、DXを進めたりすることがなかなか難しい面もあります。
このようなことから意識づけも大変重要です。
高齢化と人材不足
建設業界が生産性をあげ収益増へとなかなかならないのは、高齢化と人材不足が影響しています。
建設業界の場合就業人数がピーク時の28%にまで落ち込んでおり、さらに技術力の高い高齢者が定年になったり離職したりするため労働力が不足するのは目に見えている状況です。
給料も一般的な企業よりも低く、さらに過酷な環境化の中で仕事をするため若い人材が集まりにくく、地方では中小企業が廃業するケースも多くなっています。
このようなことは後継者が不足するだけでなく技術を伝えていく力も弱まってしまうので、日本全体の危機でもあり早急に手を打たなくてはなりません。
ですが逆に近年では新しい技術が多くなってきており、導入する企業も増えています。
DXとは
建設業界は様々な問題を抱えていますが、これらの問題を解決するにはDXが有効です。
DXはデジタルトランスフォーメーションの略であり、データとデジタル技術を活用し、製品やサービス、ビジネスモデルを変革し、業務そのものや組織、プロセスや企業文化、風土を変革し、競争上の優位性を確立することを意味します。
建設関係でDXを導入するメリット
建設関係でDXを導入するメリットは、業務効率化につながる、省人化がすすめられる、技術継承がスムーズになることの3つがあります。
業務効率化
業務効率化については、測量データや設計図面を3D化し、より構造がわかりやすくなり仕上げ方法などの情報も得ることができることからコスト削減につながり、さらにこれらをデータに落とし込むことで一元に管理することができます。
立体的な画像で示されるので、わざわざ現場に行く必要はなく、リモートで打ち合わせが可能になり、迅速な対応も可能です。
建設現場で起こりやすい手戻りが大幅になくなるので現場作業も効率よく進めることができ、最終的な工期も短くすることができます。
省人化
省人化については特に重機の操作に関係しており、重機を遠隔操作することにより運搬や掘削、設置や破砕が遠方から行うことができるので、作業の危険リスクが大幅に減少します。
このようなことから作業員の怪我のリスクが減少し、さらに残業時間も削減するのでストレスがたまることがありません。
その結果職場環境の改善にもつながっていきます。
現在いわゆる職人と呼ばれる人達の人数が減少しており、デジタル技術を駆使することで人手不足を改善することができます。
ですが表裏一体の部分もあり、人手不足とはいえ現在働いている人の職業が失われる可能性もあるので、慎重に進めなくてはなりません。
技術継承
人材不足に関連したこととして事業継承があげられます。
優れた技術やノウハウを持つ熟練技術者が高齢化してきており、技術力の低下が懸念されています。
DXにより社内で共有すれば直接指導を受けなくても技術を参考にすることができ、技術力が落ちることはありません。
さらに一人の技術だけでなく複数の人のノウハウや技術を学ぶことができるので、より品質を高めていくことができます。
今では人から人への技術の継承だけでなく、様々なデータをもとにAIに学習させるように徐々になってきています。
AIにより熟練技術者と同等レベルの作業ができるようになるため品質が安定し、さらに納期を早めることもできます。
まとめ
実際に現場では業務効率化に向け活用が始まっており、実際にAIを搭載したカメラを導入し、進捗の管理や業況の確認が遠隔でできるようになりました。
今までは写真撮影を現場で行い、一面しか一度に撮影することができませんでしたが、一気に様々な方向から撮影することができ、効率もアップしています。
顧客との打ち合わせもオンラインで行うことから作成する書類も削減することができ、残業時間が少なくなるほか間違った情報が伝わるリスクも減少しました。
建設関係はアナログ文化が根強く残っており、簡単に新しい技術を取り入れることはできません。
ですがこのままでは技術が継承されず、質の良い建築物を建てることはできません。
中小企業にどう取り入れていくかが課題であり、丁寧な説明が必要となります。
最終更新日 2025年7月31日 by urisysym