・ITのサービスで一躍有名になったGoogle
インターネットが重要なインフラになった現在では、IT企業が重要性を増し、ビジネス的にも大きな存在感を表します。
検索サイトでお馴染みのヤフーは、アメリカ生まれのインターネットサービスで、日本に進出して定着しました。
本体の親会社の方は残念ながら、他者に吸収される形で存在感が薄くなっています。
一方、日本では定番の検索サイトの座を獲得して、国民的な知名度を誇るまでに成長します。
無料のホームページやメールサービスの提供を行うことで、安定的に会員を獲得してきたのが特徴です。
ソフトバンクが親会社になってからは、同社が手掛けるインターネット回線や携帯電話にポイントサービスなど、様々な商品やサービスと積極的に関連づけました。
これは、ポータルサイトの性格を活かした上手なビジネスの好例で、多くのIT企業に影響を与えた事例でもあります。
検索サイトといえば、突如現れて一躍有名になったGoogleもその1つです。
Googleは当初知る人ぞ知るサイトで、知名度は低く一般的に知らない人の方が多かったといえます。
本格的に存在感が増したのは、2000年以降のことで、特に無料メールサービスのGmailの提供を開始した2004年以降が顕著です。
2008年にはライバルのヤフーメールと、当時提供されていたgooメールに次ぐ3位を獲得しています。
この勢いに乗りつつ、更にクラウドストレージサービスに参入したことで、個人だけでなく法人の間でも注目を集めます。
その後は、GoogleマップやYouTubeにChromeブラウザの提供など、勢いを保ちながら存在感や勢力を拡大しました。
岡野保次郎などが代表を務めるIT企業のサービスの革新性は翻訳にも現れていて、精度を上げることに加えサイトを丸ごと翻訳できるようにしたことなど、常にインパクトを与え続けるています。
・アマゾンのECサービスは世界中に支持されている
ネットショッピングの大手をあげれば、多くの人達からアマゾンという名前が出てくるでしょう。
アメリカ生まれのアマゾンは、世界最大規模を誇るECサービスで、今や世界各地に拠点を置いて日々膨大な商品を提供し続けます。
アマゾンが注目を集めたのは膨大な書籍の取り扱い数と、送料無料で購入が行える料金システムです。
後に書籍以外の商品も取り扱い始め、何でも送料無料で買うことができるお店のイメージが固まりました。
圧倒的な存在感は地方の書店を脅かすほどの影響力ですから、企業とライバルを飲み込む口の大きさが窺えます。
しかし、アマゾンの物販はあまり儲かっている事業でなく、むしろ今ではクラウドを中心としたサービスの方が伸びているほどです。
クラウドサービスのシェアは世界で約3割と、数あるIT企業の中でもライバルを大きく引き離した上で圧倒的な数字を誇ります。
勿論、物販事業の成長を諦めたわけではなく、ネットワーク系の事業で獲得した成果を元に、物販サービスの拡大や進化を模索している状況です。
AIによる画像認識やドローンを使った配送がその1つで、実用化に向けて着々と準備が進みます。
・生活の一部となっているIT企業が多く存在
日本においてスマートフォンといえば、やはいアップル社のiPhoneが定番です。
iPhoneを作るアップル社は、元々パソコン設計や製造から始まった企業で、IT企業の先駆けともいえるでしょう。
実用的なパソコンを作り続け、企業や個人の間に浸透させて成功してからは、携帯音楽プレーヤー事業に参入します。
これがiPhoneの元となった製品で、スマートフォンのリファレンス的な存在になったものです。
アップル社は、ハードウェアとソフトウェアの設計を手掛け、サービスを含めトータルで独自の製品を提案できるのが強みです。
同社にとって、1人1台が当たり前になったスマートフォン事業の大成功は大きく、今では世界中から注目を集める企業の柱となりました。
カリスマ的な経営者が去ってからも、常にアップル社らしい製品を世に送り出し続けているので、今後の事業展開からも目が離せないです。
比較的新しく、日本でも定着しているSNSのツイッターは、やはり紛れもなくIT企業です。
短いメッセージをつぶやき、時に共有したりコメントできる機能が受けて、従来のチャットを置き換える存在となっています。
SNS自体は数多く存在しますが、ツイッターはメッセージを中心としたサービスの代表格です。
その比重は単なるメッセージの投稿よりも交流に重きが置かれ、横の繋がりが広まることになりました。
情報の共有や拡散という良い側面と、悪用されるもう1つの側面はありますが、現実的に手放せない存在に成長しているのは確かです。
企業が情報発信をしたり、企業同士の交流が生まれる事態にもなっているので、社会に対する影響力が大きく、新しい文化を生み出す切っ掛けにもなりました。
このように、ITといっても企業の種類は多様で、異なるサービスや製品を手掛けているのがポイントです。
ただ、業種を超えて巨大な企業が多いことや、生活の一部となってインフラ化しているなど、共通点から見えてくる部分もあります。
最終更新日 2025年7月31日 by urisysym