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霊園のメリットとお墓の引っ越し

霊園

1.霊園が増えてきた理由とは?

お墓は以前は地域にあるお寺の墓地や小さな村単位で合同に作ってある墓地などに建てて先祖代々の故人をお祀りし、後を継いだその子孫が供養してきましたが、最近では後を継いではいるもののが田舎の家を離れて都会に出ていき、そこで結婚をして子供を育て、生涯田舎に帰って暮らすことはないという家庭が増えてきました。

そのため地方では高齢の夫婦だけの生活となり、どちらかが亡くなって一人暮らしとなり、やがてその人も亡くなったり施設に入ったりして空き家になる家も多いのです。

そして地方を出た子孫たちは田舎にあるお墓には年に二度くらいはお参りすることはあっても、手入れのために頻繁に戻るということもできなくなり、お寺にお墓がある場合も檀家として様々な寺の行事に参加したり、お寺の修繕のための寄付をするなどのことがなかなかできなくなっていくのです。

そこでお寺や遠い地方の墓地からお墓の引っ越しを考えることも多くなってきました。

そんな中、登場してきたのが霊園といわれる墓地です。

そこはお寺や宗派とは無関係に申し込め、使用料を支払うことで利用でき、お寺に所属するわけではないので檀家になる必要がなく、寄付や様々な行事の負担がなくなります。

しかしお寺の属しない分、法要の際には自分たちでどこかの住職を呼んできて行わなければなりません。

2.時代のニーズに応えやすい民営の霊園に人気が集まっている

都道府県や市町村などの自治体が運営する公営の所と、法人が運営する民営の所があり、公営の所は民営よりも安い価格で利用できる場合が多いのですが、そのために希望者が多くなり抽選で選ぶことになるので必ずしも使えるとは限りません。

建てる墓石の形やデザインに決まりがあったり、遺骨を持っている人しかできない場合が多いなどのデメリットもあります。

民営の場合は公営よりも使用料が高い場合が多いのですが、送迎バスがあったり、供花や供物が傷んだものは処分してもらえるなど様々なサービスがあります。

最近は自分が亡くなった後、子どもや遺族に迷惑をかけたくないということで、高い費用が掛かるお墓は生きている間に自分で購入しておきたいという人や、家族のように共に過ごしたペットと一緒に眠りたいという人も多くなり、それらのニーズに応えた霊園も増えています。

時代のニーズに応えやすいのは公営よりも民営の方なので、少々永代供養量や使用料が高くても民営にも人気が高まっています。

さらに昔からあるお寺や地域の墓地と比べると、きれいに整備されて川のせせらぎや様々な樹木が植えられ、まるで公園にいるように明るい雰囲気に造られているので、怖がりな人でも、散歩やレジャーの感覚で小さい子供がいる家族連れでも訪れやすいところが多いです。

また園内には休憩所があるところも多く、お墓に行って墓石や周囲をきれいにしてお花を変えて拝んだら変えるという墓参りよりも、故人に語り掛けたりしてゆっくりと過ごせる空間にもなっています。

3.檀家を離れることが難しいというトラブルなども実際にある

このように以前のようなお寺や村の墓地ではなく、明るくて公園感覚で訪れることができ、宗派や宗教に関係なく誰でも利用でき、檀家になる必要がない霊園にお墓の引っ越しをすることが多くなってきています。

先祖代々のお墓を動かすことなど以前では考えられないことでしたが、最近ではお参りや手入れがされない遠い田舎にあって放置されるよりは、子どもや孫の代まで檀家になることなく気軽にお参りすることができるような霊園に移したほうが故人も喜ぶのではないかという考えに変わってきているのです。

しかし元の墓地のお寺になかなか許可がもらえなかったり、墓地を返却すすために高い離檀料を請求されるなど、檀家を離れることが難しいというトラブルや、民営の霊園の場合に悪徳業者が行っていて使用量をたくさん請求される割には管理が行き届いていないなどのトラブルもあります。

そのため選ぶときには事前に見学をして管理が行き届いているのか、周囲の雑草などのきれいに買ってあるかなどのチェックを行うことが大切です。

お寺を離れることに対するトラブルに対しては住職と話がこじれないように今までの感謝の気持ちを込めて慎重に願い出るようにすることや、あまり高い離檀料が請求されるときは弁護士などの専門家に相談するのも1つの方法なのです。

改葬をする場合は、役所に改葬許可書を発行してもらったうえ元の墓地の承諾が必要ですが、そのために丁寧に願い出て納得をしていただいたうえで改葬許可の署名をしてもらうことが理想的です。

墓石から魂を抜いてもらわないと墓石を撤去することもできないので、お互いにトラブルなく気持ちの良い状態で引っ越しができればよいでしょう。
時代のニーズによって、また高齢化社会に向けて今後ますます霊園が増えていくことが予想されます。

子孫がよくお参りをしてくれるようになることで故人が喜ぶように、また生前購入をして自分たちも気持ちよくお墓に入れるように、サービスや費用、雰囲気などを事前にチェックして複数を比較してみてから選ぶとよいでしょう。

出典:青葉区霊園口コミ

最終更新日 2025年7月31日 by urisysym