国際連合児童基金について
ユニセフというのは世界中の子どもたちが幸せに暮らせるように作られた団体で、正式な名称は国際連合児童基金といいます。
国際連合ということで各国の代表が集まって活動をしている組織です。
対象が世界中の子どもたちということで、カバーしている範囲が広く、同時にいくつもの問題に対しての活動を行っています。
具体的には戦争、貧困、経済的な問題、環境問題、保健的なものなどで、その都度必要とされている問題に対してどのように協力をしていったら問題が解決をするのかを話しあい、解決策が導き出された時には各国が協力をして問題に取り組んでいきます。
そして日本には日本ユニセフというものがあります。
これはユニセフ(国際連合児童基金)とは全く別の組織で、1955年に日本で設立されました。
当時はまだ日本が貧しい時代で学校給食用の粉ミルクを支援してもらっていたそうです。
そういった深い関わりがありますが、元々は協力協定を結んでいる間柄で、日本国内で集めたお金をまとめて送るなどの橋渡し的な活動をしています。
これは大きな団体になると、こういった細かな仕事を行う人が必要になってくるからで、もしも、世界中の150カ国以上の国々からの支援がある時に、窓口がひとつしかない状態だと大勢の支援者の対応に追われてしまうことになります。
そうなってくると活動を行うことにも色々な弊害が出てきてしまうために、各国でまとまって支援金を集めたりする必要が出てくるのです。
全ての国に団体があるわけではない
もちろん全ての国にそういった小さな団体があるわけではありませんが、日本に関しては戦後に経済成長をして経済的に豊かになったことで、他の国々への支援ができる人の数が増えてきています。
ただ、支援をすると言っても色々な方法があり、有名なものでは大きな額のお金を寄付するという支援方法ですが、そういったことができるのは、本当に限られた人だけであり、ほとんどの人はできる限りの金額を寄付するという程度でしか参加していないでしょう。
この時に、そういった少額の支援をしたい人がバラバラに支援金を送ったとしたら、その処理にかかる時間や人手は相当なものになり、下手をしたら支援額よりも処理にかかる費用のほうが高額になってしまうことも出てくるでしょう。
また国をまたいでの支援になると、少額の寄付をしたいと思った時に、どうしても手数料などの余計な費用がかかってしまい、寄付の額が実際よりも少なくなってしまうという現象が起こりがちです。
寄付というのは、お金さえあれば簡単にできるものだと考えられがちですが、実はお金を集めるということにはたくさんの雑務があり、考えているほど簡単にはお金を集めることはできません。
さらに集まったお金を管理するためにも雑務がたくさんあるため、実際にはたくさんのいj館や手間がかかっているのです。
そういった細かな仕事をユニセフの代わりに行っているのが日本ユニセフという団体の役割です。
名前は似ているのに全く違う団体ということは、このふたつには関係性がないのでは、と誤解されることがあるようですが、このふたつは目的は同じで、仕事内容が違うと言うだけです。
目的は全ての子どもたちが健康に幸せに暮らせるようにすることで、その大きな目標を達成するためには、たくさんのアプローチ方法が必要になってきます。
その中でも日本国内でできることに特化して支援を行っていくことが大切です。
今の日本は世界各地から見ると、戦争をしているわけでもなく食べるものも豊富にある社会で、他の人を助ける余裕がある人が大勢います。
世界中の子どもたちのことを考えてみることも必要
せっかくそれだけ豊かになったのだとしたら、みんなで協力をして世界中の子どもたちのことを考えてみることも必要でしょう。
自分たちも以前は支援を受けていたという立場を忘れずに、豊かになった今はその恩恵を他の国々へも届けたいと考えている人がたくさん存在します。
そして、そういった人々は特別な人達ではなく一般の人々も大勢います。
そういった一般の人々の支援を最大限に活用するために日本国内での支援団体が活動しています。
日本国内で集めたお金を送金したり、国内での学習会などを開催しています。
子どもたちに支援をするためには、こういった学習会が非常に重要で、まずは知ることから始めなくてはいけません。
全てはそこから始まるので、今後も継続して活動を続けていくためには、たくさんの学習会や講演会を行って色々な人に世界の子どもたちの様子を知ってもらう必要があります。
また、そういった情報発信をするためにはわかりやすい資料も必要になってきます。
国内での活動には勉強会だけでなく幅広い人に知ってもらえるような資料作りやポスターの作成、ガイドブックの作製などもあります。
すでに多くの人が団体の名前と活動内容の概要を知っているのは、今までに国内で活発に情報発信の活動を行ってきたからです。
そして世界の中にまだ問題が存在するため、今後も問題解決に向けてユニセフは活動していくことになります。
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最終更新日 2025年7月31日 by urisysym