ヘアピンと言っても、種類や使い方がたくさんあります。
私も振袖を着た時に、美容院で髪を結って貰いましたが、使われたピンの多さに驚きました。
髪の毛を結ったりする時は、いかに上手くピンを見えないようにするかが、大変なのです。
最近、女の子が、前髪を何本かのヘアピンで、おしゃれに留めているのを、よく見かけます。
編み込みや三つ編みにして、ピンやリボン等で、自分だけのオリジナル感を出している子もいます。
若い人達は、本当におしゃれに敏感で、アイテムも上手く使いこなしています。
私達の時代のファッション感覚とは、違うものがありますね。
小学生の頃、パッチン留というピンが流行りました。
デザインや素材も色々ありました。
ある日、ヘアピンをお揃いにしようという事になって、クラスの友達と商店街に出掛けました。
10円でお菓子や飲み物が買えた時代ですが、確か数百円したと思います。
花をモチーフにしたもので、丁度人数分あったのがラッキーと喜んだのを、はっきり覚えています。
リーダー格の子が、「私達だけの友情の印やよ」と、言っていたのが懐かしく思い出されます。
昭和30年代は、女の子はおかっぱ頭の子が多かったです。
中には、ロングヘアーにリボンを結んだ、お嬢様のような子もいて、正直羨ましかったです。
私はおかっぱではなかったですが、理容室で切った、単純な短めのショートでした。
髪飾りをしているような女の子は、ほとんど美容院でヘアーカットをしていました。
そんな私の髪に、可愛いパッチン留は似合わなかったのです。
それでも嬉しくて、毎日付けていました。
高学年になって髪を伸ばし、憧れのリボンを付けてみましたが、くせ毛で色黒には似合うはずもなかったのです。
年子の弟と共有するものが多く、何でもブルー系か、地味な色あいのものばかりでした。
女の子らしい可愛い色合いのものは、ほとんど買って貰えませんでした。
その反動なのか、成長してからは、フリルの付いた可愛いものに、とても興味がありました。
若い頃は、何とか着こなせましたが、さすがに今は、フリル系の洋服を着る勇気はなくなりました。
それでも、アクセサリーのキラキラ感には魅了され、気持ちがワクワクするのでした。
最近は猫ブームで、猫をモチーフにしたアクセサリーが、数多く市販されています。
猫好きの私にはたまらないのですが、驚くほどの高値がついている場合があります。
市販のものは、デザインも素敵で、種類も色々あるのですが、やはりお高いです。
ヘアアクセサリーでさえ、天然石やビーズを使ったものは、数千円~数万円するものまであります。
そこで、不器用ながらも、ハンドメイドに挑戦することにしました。
最初は、あちこちの手芸店を覘いては、材料探しをしました。
けれど、何をどうしていいのか、何から作っていいのか見当がつかなかったのです。
それで、ネットで検索し、色々なサイトからアクセサリー作りを学んで行きました。
まず、クラフトのお店は、毎日何軒か探して、材料の値段を比較しました。
少しでも安いお店を探し、ネットサーフィンばかりしていました。
ヘアアクセサリー一個作るにも、本体の台座や、様々な素材のモチーフがあり、選択するのが大変でした。
モチーフは、フェルトや市販のデコ素材、布等、様々なものがあります。
ハンドメイドは工夫次第で、自分好みの物も作れて、材料費のみで制作出来ます。
リボンを使ったものは、リボンを丸めたり、結んだりして、ピンに張り付けるだけで完成します。
あるサイトで、クリアカボションにイラストを貼り付ける方法を見つけました。
イラストを貼り付けたカボションで、ヘアピンやネックレス、バッグチャーム等が作れるのです。
勿論猫のイラストを用意し、適した接着剤で貼り付けてみました。
最初は、上手く接着出来ないで、空気が入って気泡も出来、失敗も多かったです。
次第にコツも分かり、ハンドメイドをするのが楽しくなっていきました。
最初に、土台つきのピンに、猫のイラストを貼りつけたカボションをセッティングし、ヘアピンを作りました。
友人にプレゼントすると、とても喜んでくれました。嬉しいと同時に、欲も出てきました。
その頃、オークションにも興味があった私は、試しに出品することにしたのでした。
ネックレスやバッグチャーム等も作って出品したのですが、落札されるまでドキドキでした。
初めて買って貰えた時のことは、忘れられないです。
今では、リピーターさんにも恵まれ、ハンドメイドライフを満喫しています。
時々、デパート等のアクセサリー売り場で、ジュエリーの美しさに見入ってしまう時があります。
お金さえ出せば、何でも手に入る時代ですが、ハンドメイドにはぬくもりがあるような気がします。
高価でなくても、ハンドメイドのものは、世界に一つだけのオリジナル作品です。
これからも、成長していく孫娘に喜ばれるような、ヘアピン等を作って上げたいと思います。
最終更新日 2025年7月31日 by urisysym